AI時代を生き残る会計事務所における知財戦略(2019年8月27日開催)

うえだ行政書士事務所様主催のセミナーにて、講師を務めさせていただきました。会場は、マッチポイント株式会社様の開放感あふれる素敵なセミナールームでした。

本セミナーのねらいと概要

世の中 クラウド化の進展は、私たちが思っている以上に加速しています。会計業界におけるシステムのクラウド化も、今後はあたりまえになっていくことでしょう。そして、近年の、企業のグローバル化に伴い、国内のみならず海外へ企業展開を進める上で、自社の重要技術を守るための「知的財産の保護」も極めて重要な時代となりました。本セミナーでは、会計業界における知財戦略やAIへの対応について重点的に解説させていただきました。

  • 日時:2019年8月27日  15:00~17:00
  • 場所: マッチポイント株式会社・税理士法人マッチポイント オープンルーム
  • 主催:うえだ行政書士事務所

目次

第1部 世の中のクラウド化の進展とクラウド型会計システムの状況

1.クラウド全般の状況

 1-1.クラウド時代の到来

 1-2.企業におけるクラウドサービスの利用動向

2.クラウド型会計システムの状況

 2-1.クラウド型会計ソフト導入比率 国別比較

 2-2.クラウド型会計ソフトの各ベンダーの特徴

 2-3.クラウド型会計ソフトの利用状況

3.クラウド化を促進する動き

 3-1.総論(MF、OBC、freee、MJS等を包括した大規模クラウド)

 3-2.IBM  会計データ・オン・クラウドプラットフォーム

 3-3.政府IT総合戦略本部・電子政府構想

     (企業の社会保険・税手続のオンライン・ワンストップ化)

 3-4.フィンテックやAI、ブロックチェーン技術の発展

第2部 会計業界とAI(士業とAI)

1.AI(Artificial Intelligence)とは

 1-1.概要

 1-2.AIの分類

 1-3.機械学習でやっていること

 1-4.今がチャンス(今のところAIの導入率が低い)

2.AIのインパクト

 2-1.AIでなくなる仕事・残る仕事のウソ・ホント

3.AI化が可能なタスクはどこか(タスクベースの分析)

 3-1.AI化できる部分

 3-2.個別分析

第3部.会計システム提供事業者の知財戦略

1.マネーフォワード社とfreee社の特許訴訟が知財の世界を変えた

 1-1.従来のルールベースの特許ではAI技術に対抗できない?

2.マネーフォワード社とfreee社の知財戦略

 2-1.マネーフォワード社のパテントマップ

 2-2.freee社のパテントマップ

 2-3.マネーフォワード社の機械学習を利用した会計システム

3.会計業界のAI特許の動向

 3-1.ファーストアカウンティング社の特許マップ

 3-2.EY新日本有限責任監査法人の仕訳チェックの特許

 3-3.OBCの特許出願状況

第4部.AI、IOT、RPA関連システムを開発する場面の知財・法律問題、および社内の体制

1.AI、IOT、RPA開発段階の法律問題(どこをどうまもればよい?)

2.このままではGAFAや大手IT企業に飲み込まれる?

3.AIシステムのどこを特許で守れるか

 3-1.AI開発の流れ

 3-2.AIシステムをどのように保護するか?

4.社内、所内の体制をどうすれば?

 4-1.今から間に合う知財戦略(社内の知財推進の進め方)

第5部.バックオフィスシステム開発時の知財戦略

1.コモデティ化対策の布石としての知財戦略

2.特許出願状況から予測されるコモデティ化の時期と対策

 2-1.素子(DRAM)

 2-2.複合技術(デジタルカメラ)

 2-3.バックオフィス、会計関連

3.知財戦略の小括