苫小牧地域産学官金連携会議の総会に出席しました

 7月18日(水)に、日本弁理士会北海道会の会長として、苫小牧地域産学官金連携会議の総会に出席しましたので、会合の様子や苫小牧地域産学官金連携会議の取り組みについてご紹介します。

 会議は苫小牧商工会議所の会議室で行われ、参加人数もそれほど多くなく、アットホームな雰囲気の中で行われました。総会の後、苫小牧高専や室蘭工業大学における研究や教育に対する様々な取り組みについてのご紹介(プレゼン)があり、大変参考になりました。

 なお、当職は新規の幹事でしたので、ご挨拶の機会を与えていただき、苫小牧地域の発展を祈って、次のようなエールを送らせていただくとともに、併せて、日本弁理士会の会員弁理士の活用をお願いして参りました。

◆挨拶内容

 苫小牧地域は、カワセミなどの野鳥の写真撮影に通ったり、室蘭テクノセンターでは、ノーステック財団様及び道経産局様主催のAI、IoTのワークショップの講師を務めたりするなど、個人的にもつながりもある地域ですので、今回の総会に参加できるのを楽しみにしておりました。

 ところで、苫小牧地域では、ソフトバンクのデータセンター開設、千歳のラピダス進出に合わせて、苫東地区の用地分譲などの動きがあると伺っております。

 実際に企業の進出が進むまでにはある程度の時間がかかると思いますが、半導体産業に対する資材の供給など、物流の拠点という位置づけを超えて、幅広い産業の振興を図ることができるかどうかが今後の発展のカギになるように思います。

 そのためには、特許や商標などの知的財産の有効活用なども必要になると思いますので、その際には、ぜひ、北海道内の弁理士をご活用していただければ幸いです。

 なお、私自身は、大学卒業後は、大手電機メーカーで大規模集積回路のロジック回路の開発を行い、その後、前職の中堅企業ではメカトロニクスやAI、ITの開発に携わっていました。

 半導体は、半導体製造の技術も大切ですが、どのようなロジック半導体を開発するかが重要になってきますので、資材の提供にとどまらず、ロジック半導体を開発する企業や、ロジック半導体を利用する企業(データセンター、AIやIoT機器の開発企業など)の集積がカギとなるのではないかと考えているところです。

 それでは、今後とも日本弁理士会北海道会をどうぞよろしくお願い致します。

苫小牧地域産学官金連携とは

 苫小牧地域産学官金連携は、ものづくり産業の振興を趣旨として平成19年7月に関係機関が連携調印を行ってスタートとした取り組みです。

 構成機関は下記のように、産業、学術、官公庁、金融機関で構成され、日本弁理士会北海道会は産業部門の連携機関として参画しております。

・産業:苫小牧商工会議所(一社)北海道中小企業家同友会苫小牧支部日本弁理士会北海道会

・学術:苫小牧工業高等専門学校室蘭工業大学

・官公庁:苫小牧市(公財)道央産業振興財団

・金融機関:苫小牧信用金庫北海道銀行苫小牧支店北洋銀行苫小牧中央支店

・事務局/苫小牧商工会議所 商工振興部 事業推進課